米作り:循環型農業
 
江戸時代のころから、埼玉県所沢市では、
農業の分野で循環型を目指すようになりました。
これは、今のさまざまな業界での循環型産業とは異なり、非常に人手を必要とするものでしたが、
ずは、それをご紹介しましょう。
枯れ野原であった所沢市の三富地区を
畑にしようと思い立った当時の将軍の発案で、
落ち葉を集め、そこへ牛
フンを加え、50日間ほど寝かせて、畑の堆肥を作ったのです。
これは、現在でも所沢市の誇りとして受け継がれ
ています。

 
このように、自然の流れの中で生き物が出してくれた廃棄物等を利用して、
次年度の生産を確保する方法を循環型経営と言います。
単に、米ぬかを、野菜作りに利用するだけでも循環型農業といえますが、
現在はさらに、鶏の卵生産業者からの鶏糞ハム・ソーセージ製造における、豚からの糞の利用など、
いろいろの分野で循環型農業がおこなわれています。
 
たとえば、衛生管理を整えた鶏舎で育った鶏の糞は卵やニワトリに触れることがないようになっており、
鶏糞だけが自動回収されています。
これを堆肥にする設備、コンポストにいれて、約80日間発酵させるのですが、
水をわすか加えることがコツです。
鶏糞はリンが豊富ですので、作物が健康に育つことになり、
実もたくさん月、あまい作物になると喜ばれます。
 
あるいは、ハムの製造メーカーである日本ハムでは、
網走市で大がかりな循環型農業を行っています。
自分の工場を持ち、豚の糞尿を有機肥料にして、農家に販売するようになったのです。
この有機肥料が現地の農家で好評を博し、
生で食べるとその甘さの違いが良くわかると言われています。