米作り:深水栽培

 

米のことを「水稲」とよびますが、それほどに、米作りに大事なのは水の管理です。

特に、稲をまばらに植え、深水栽培をすることで、

味もよい米を多量に収穫できる方法として、この方法がとられています。

まばらに植えると、葉の下の部分まで日光が当たり、病菌の付きにくくなります。

茎が太くなって、おいしい米ができるのです。

もちろん、倒れる茎も減るので、増産も可能になるのです。

 


その方法は、通常の栽培よりも深く水を張り、

しかも、常に潅水を行うことですが、これで、節がそろった稲が育ちます。

節がそろうことで、十分な栄養を水からも吸収できるわけですが。

たとえば、浅水栽培よりわずか5センチ水の深さを深くすることだけでも、

水の中の栄養、ケイ酸が多量に吸収されます。

ケイ酸とは茎を太くする働きがあるのですね。

茎が太くなれば、根が地面にたっぷり広がっていることになります。

これで、台風にも耐えられ、たくさんの穂が実っても倒れにくくなります。

葉の広がりが大きいほど、光合成も十分行えます。

 


それにしても、深水栽培がいいからと言って、ただ、水の量を増やすだけでは、

その効果はかえってマイナスになります。

田んぼを耕すときから、深く掘り下げる作業を念入りに行い、

田植え後の稲が、どんどん根を広げる下地を作らねばなりません。

このときに、最低でも30センチは掘り下げることをお勧めします。

 


その土に、米ぬかとラクトバチルスを漉き込むと、

土壌中の微生物を増強させることができます。

土が活力を付け、病害虫に強い稲を育てるためには、

田んぼの土が常に元気であることが大事なのです。

しかも、最初の2週間程度は、浅水にしたほうがいいです。

この時期に、田植えをされた稲の根っこが土になじむためにです。

それを確かめてからの深水栽培でなければなりません。