米の品種:低グルテリン米

 


以前の呼び名は「低たんぱく米」だったのですが、

最近は「低グルテリン米」として、登場しています。

腎臓病などの方の食事はたんぱく質を制限することになりますので、

このお米が開発されたわけです。

タンパク質には消化しやすい「グルテリン」と

消化しにくい「プロラミン」の2種類があることから、

グルテリン米が利用されるようになりました。

 


【特徴】

消化しにくいグルテリンという蛋白質が多く含まれた米です。

これが、どのくらい含まれているかで、グルテリン米の効力が分かります。

たとえば、60%もがグルテリンである「春陽」という米は、

消化されずに排出される特性が強いことから、

体にタンパク質を散りずぎないことで、利用価値があるのです。

 

【利用法と加工食品例】

病気の人が食べるわけですから、必ず、担当医の治療、指示に従ってください。

薬ではないので、すぐに効果が出るとは限りませんが、

アミノ酸の代謝異常の人は気をつける必要があります。

【品種】

春陽:平成13年に新品種「農林374号」として登録されました。

一般の米と比べて、総たんぱく量はほとんど変わらないのですが、

グルテリン量が少ないことから、「低たんぱく米」あるいは、「グルテリン米」と認められたのです。

それまで用いられていた特殊に加工された米に比べれば、

比較にならないほど味がいいと言います。

 

【育種場所】


石川県と茨城県の例をご紹介します。
前者としては、低グルテリン米のひとつ、LGCソフト・中国
17号の誕生は2002年ですが、

近畿中国四国管内の農業研究センターで開発されました。

飯の粘りがつよい低アミロース米を取り入れて開発されたお米です。

一方、茨城県では、このLGCソフトをJAS有機認証を取って栽培しています。

大嶋農産というところで、

すでに数年間、無農薬・無化学肥料で栽培していると聞きました。

化学合成資材の代わりに、有機資材・自家製堆肥を利用し、

米ヌカは、抑草効果を上げるために用い、草刈機を利用しているとのこと。

もちろん最後は、手で除草するのですよね。