米の品種:粉質米

 

日本で現在問題となっている少子高齢化の中で、特に必要と注目されるのが、

調理済み食品や外食の機会が増える食の外部化という現象です。

ところが、これに十分対応できるのが、

輸入農産物が価格面でも量的にも安定しているために、
なかなか国産の農産物にまで広がる需要が進んでおりません。

そこで、業務加工用米の適性品種を育成し、

米の新規の用途を開発しようとする取り組みが行われています。

そのひとつに粉質米があるのです。

 

【特徴】

粉質米は、胚乳組織が粉質状のもので、製粉時の澱粉損傷が少ないことから、

高品質の膨潤米粉パンに適しています。

施肥法の違いが米粉の基礎的な品質特性に栄養を及ぼすことから、

多収性品種について施肥試験を実施して、粉質米の栽培に研究がすすめられました。


粉質米は米粉100%のふんわりした米粉パンになりますが、
食後血糖値の上昇が抑制される糖尿病患者用食事療法向け機能性食品への素材としての利用が期待されます。

 

【利用法と加工食品例】

米粉パンとして、利用されるほか、上新粉などに利用されます。

うるち米やもち米を製粉するより粉質米を製粉する場合の方が、

でんぷんの破損が少ないことから、注目されています。

【品目】


北海303
タカナリ


北陸166


御王331

各地の農業試験場での研究がメインになっていますので、

これからの開発、一般農家での取り組みが期待されます。

現在では、東北地方、北陸、北海道などでの取り組みが盛んですが、

粉作り米が米作り農家への指導を含めて、広がることが望まれます。