米の品種:糖質米

 

近年は特に消費者側に健康志向が強く、

それは、特定保健用食品の市場の順調な伸びを観ても予想が付くことではないでしょうか?

というのも、わが国では糖尿病の患者さんが増え、

さらには、若年層を中心に生活習慣病が大変な社会問題となりつつあるからだと思われます。

これらの実情に応えるように、食品メーカーや各種研究機関でお米への開発が進み、

この糖質米が出来上がったのです。

 

【特徴】


γアミノ酪酸(GABA)という物質は、

すべての動植物に存在するアミノ酸の一種ですが、

これが神経伝達物質として重要な役割を果たしているだけではなく、

血圧上昇を抑制する効果など、

いくつかの現在の生活習慣病に対する薬理効果があるものです。

ですが、GABAは玄米にわずか存在するだけだったので、

玄米を水に漬けて初がさせた発芽部分にGABAが存在することで、

発芽玄米が登場したのです。

これを開発したのが、現在の近畿農業研究センターです。

 

【利用法と加工食品例】


平成10年より「γアミノ酪酸を富化した食品素材」として発芽玄米の販売がはじまりました。

平成
16年度で、売上、110130億円と広がっています。

発芽玄米モチあるいは、糖尿病患者用だけではなく、通常の米食に使われます。

 

【品種】


はいみのり: 巨大胚品種が平成11年に開発されました。はGABAを効率的に利用する

めばえもち:平成14年には胚芽部分がさらに大きく、
GABAの含有量もさらに多いもち品種として、育成されました。発芽玄米モチです。


恋あずさと糖質米のあゆひかり:平成17年に中央農業総合研究センター北陸研究センターで、育成されました。


平成18年には、「はいみのり」に代わる、さらに苗立ちのよい「はいいぶき」が

近畿中国四国農業研究センターで開発されました。

 

【育種場所】

上記の農業試験場など、全国の試験場でこれの開発に取り組みましたが、

特にそのきっかけは、近畿農場試験場になります。