米の品種:飼料用米

 

お米を食べて成長する豚がいることを、皆さんがご存じでしょうか?

わが国では、コメの消費量が減り、

その分、海外からの小麦粉を利用したパンや麺類が多くなっているとき、

古くからの稲作農家は米作りをやめ、いまやお米の生産量はぐんと減ったのです。

と同時に海外から運び込まれる養豚の為の飼料もまた、

価格の安いトウモロコシなどが使われるようになりました。

 

これに対し、稲作農家では、日本国内での米作りを続けようと新しい試みを始めたのです。

これが飼料用の米作りというものです。

現在では、国が飼料増産政策を行っているので、積極的な取り組みを期待したいところですが、

まだそれほど実践されているわけではありません。

その問題点は輸入飼料との価格差や、主食用の米の今後が懸念されるからですが、

これまでの農機具を活用し、農地の保全によって、

さまざまな付加価値を維持できることが注目されています。

 


現在、豚の飼料用にと米作りをしている地帯は、山形県の湯佐町がメインですが、

この地域では2004年度に飼料用米プロジェクトがスタートしました。

生産地である湯佐町とJA庄内みどり、養豚業者の平田牧場、

消費者側では生活クラブ生協連合かの共同で始まりました。

湯佐町で作った米を平田牧場が飼料として使い、

生活クラブが消費者に米を販売するのです。

 

このシステムは、結果的に大きなメリットを現在の日本の農業に与えます。

それは、飼料の自給率が高まり、転作田が放棄されないで済み、

トウモロコシの輸入が減り、フードマイレージが短縮できます。

これによって、安全な食料が日本で確保できる方向に進められるのです。

その結果、米作りによる大きなサービスが消費者に提供されるのです。