基肥:茨城県の例

 

 


水田の田起こしが終われば、肥料を加えることになりますが、

基肥とは全層施肥(耕起施肥耕うん入水-代かき)、

表層施肥(耕起耕うん入水代かき施肥)と

側条施肥(移植時に施肥田植機で株のそばの側条土中に埋め込み施肥)の3種類があります。

通常は全層施肥を行うことが多いですが、表層施肥の場合は、

その効果や持続性に問題があると言われていますし、

排水中に窒素が流れ出す危険もあるため、最近は避けるようになりました。

 

 

ですが、側条施肥の場合は、水に肥料が流れ出しにくく、効果が上がりやすいため、

肥料の量を3割も減らすことが可能になる場合もあるので、人気がありますが、

田植え機に専用のアタッチメントが必要になります。

また、この場合は、基肥が根まで行き渡らない心配があり、

春には、葉が茂りすぎ、秋に肥料不足が否めないので、

必ず、緩効性肥料を利用することが基肥の条件です。

 

 

ところで、茨城県では、近年、稲作の省力化と環境保全のために、

全量基肥(側条)施肥法の確立が急務とされていました。

これまでの栽培方法との違いを明確にしようというのです。

その結果、確かに、2,3割に及ぶ肥料減量化が実現したのです。

この方法では、窒素量を減肥しているにも関わらず、

窒素吸収量が以前と同じ程度に可能になったのです。

 

 

こうして、早植コシヒカリ栽培は全量基肥(側条)施肥法によって、

白米中の粗タンパク含量およびプロラミン含量には大きな影響を残すこともなく、

米の味が確保されたと報告されました。