田起こし

 

春の息吹が感じられる頃、お米の産地ではどこでも、田起こしが行われます。

苗が根を十分に伸ばせるようにと、土を掘り返し、

空気を含ませること出、土が柔らかくなるか
らですが、米作りのはじまりである田起こしは、誰にとっても、

今年もまた豊作であるようにと心をこめて行われる楽しみな作業になるのです。

 

こちらでは、愛媛県で紹介された棚田を所有した米作り農家の取り組みをご紹介しましょう。

棚田になっているので、農機具を使うことが楽ではなく、

家族中が駆り出されての田起こしですが、

特徴は、周辺の米作り農家の相互の協力体制だと思われます。

 

山の斜面につながった階段状の棚田は地形が複雑で、

作業は大変ですが、自然景観があふれる素晴らしい場所です。

この写真の棚田は、農林水産省の「日本棚田百選」として愛媛県から選ばれた内子町泉谷地区ですが、

4月中旬、「棚田のオーナー」となった家族連れら約50人が集まったのです。

昔から使われるクワを用いての田起こしがはじまりました。

 

米作りの付加価値としての景観を守るためにも、田起こしは力がこもる仕事ですが、

それもまた、棚田オーナー制度が発足してからのことです。

田起こしというのは、この時期に数回行われるものですが、

一回目の作業の時には、松山市周辺だけではなく、県内から15組のオーナーによって、

大々的におこなわれました。

やわらかくなった土の中では、ミミズなどの小さな虫が住みやすくなり、

バランスの要栄養豊富な土が出来上がるのです。

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