米作りでの支出

 
稲刈りが終わり、脱穀の時期になると、どの農家でも、新米の予約を心待ちにするものだ。
この時期に予約があるというのは、自分の家は毎年、この農家のものを使うという決まりがあるようで、
農家にはとてもありがたいもの
だが、これは、去年の米に満足してくれたという証にもなるからだ。
こうし
て、この時期には米作りでの収入、支出の計算をすることになる。 

 


最近は、日本人の米の消費量が減り、しかも、農業従事者が減って、
たとえば、3反農家の場合、その計算はほぼ次の通りだ。
これは、加賀地方の一つの例であるが、収入として、米売却で、
45万円に対して、
支出は、租税に2万円、水稲苗代4万円、肥料農薬に2万円、燃料に1万円、
農具等に2万円、修繕費9万円、原価償却に25万円となっている。

 

さらに、新しい農機具を購入した入りすると、完全に支出が収入を上回るが、
1ヘクタールが一町、すなわち10反以下の場合には、
どの場合でも、米作りでの支出は大幅な赤字になってしまうというのだ

 

昨今、さまざまな米作り対策が掲げられ、米作り農家への支援に乗り出している。

たとえば、農機具の機械を近隣で共同に使うしくみとか、

他企業の参入によって、米作りがさらに効率よくできる工夫など、

地元と大企業との協働が見直されているが、

これは、まだまだ、零細米作り農家には行き渡らない。

 

財政援助が耕作面積の少ない米作り農家へも広がることが、さらに必要ではないだろうか。

農政の援助によって、米作りでの支出を減らすことで、

日本人の米の消費量も拡大させたいものだ。