米:長野県のあぐりスクールの取り組み

 


現代は特に、都会はもちろん、地方に住む人々でも、

農作業の素晴らしさを知る機会が減ったと言います。

汗を流し、収穫を喜び、だからこそ、

余計に旬のおいしさを知ることができるのですが、

それを経験することが本当に少なくなっています。

そんな時、長野県伊那市では、地元の農家さんの協力を得て、

小学生3年生から6年生を対象に「アグリパーク」という学校ができました。

 





ここは、1
年中、農作業を継続して行う形をとり、今年で4年目を迎えたというのです。

こちらの企画に中心となってかかわってきたのは、

JA上伊那の職員である岡野さんという方ですが、

生徒の募集の際、キャッチフレーズを「いただきますの向こう側」にしたと聞いて、

その趣旨がよくわかったのです。

つまり、現在の食育というものが、どうしても台所からの後のことがテーマとなっているのに対し、

農家さんたちがいかに、現場での農作業を通して、

農作物のおいしさを知ってほしいという思いが強かったのではないでしょうか。

 




毎年、この企画に参加する生徒さんも多いのですが、

トウモロコシ、にんじん、落花生、サツマイモなどの野菜のほかに、

伊那市の場合は、リンゴの摘果、袋かけ、収穫などのほかに、

田植えから刈り取りの米作りも体験しているのです。

しかも、これらの、収穫されたばかりの野菜類を、

子供たちはその場で焼いたり、蒸したりして、みんなで楽しむことができると言うのです。

 





ところで、このあぐりスクールに参加する生徒のうち、

農家のお子さんというのはわずか3割だと聞いてびっくりしました。

でも、これはこの地域の農家・非農家の割合に匹敵すると言うのが

いまにも面白い現象です。

そこで、7割が非農家であるわけですから、

この地方は豊かな農作地域であると同時に消費地という役割も果たしていることになります。

あぐりスクールでは、したがって、出荷体験もさせるというのですから、

これは本当に次世代を担う子供たちに大きな影響を与える企画だと思います。