石川県の基肥無窒素栽培

 

わが国では、平成16年に「特別栽培農産物のガイドライン」が施行され、

これを機に、これまでの「無農薬」、「無化学肥料」、「減農薬」、

「減化学肥料」という表し方が禁止されたのです。

これらの表記法では、消費者にはその区別も内容も理解されにくく、

誤ったイメージを与えかねないことから、

その後は、「特別栽培農産物」と表示されることになったのです。

ですから、特別栽培米を申請する場合、田んぼに看板を立てて、

栽培の履歴を表示する義務が生じました。

基肥無窒素栽培のお米作りは、こうして、初めて、特別栽培米となれるのです。

 


たとえば、石川県では、「農薬を使わないこしひかり」、「ずばぬけ」「大地」、

「夢ごこち」が、この特別栽培米になっておりますが、

参考までに、平成20年度の「農薬を使わないこしひかり」の、基肥無窒素栽培の概要をご紹介しましょう。


・節減対象農薬は、石川県で有効成分回数22回のところ、使用ゼロ


・化学肥料(窒素成分)石川県の化学肥料の窒素成分は通常8kg/10aのところを、0kg


・有機肥料として、有機アグレット674と、ブラドミン、グアノを使用

 


さて、基肥無窒素栽培として、

コーン堆肥を活用した減農薬無化学肥料栽培米というのもあります。

香川県東かがわ市では、昭和61年、有志20名によって、

基肥無窒素栽培の取り組みをしました。

その後、このときのお米は、現さぬき
エコ農産物表示認証制度の認証を受け、「みずし米」として定着しているのです。

 


ところが、その後、このような元肥無窒素栽培の作付は平成10年ピークとして、年々減少しています。

この原因の一つには農業者の高齢化があり、

油粕などの配合肥料では高齢者の労力に負担がかかるからです。

この香川県では、今後コーン堆肥を活用することを考え、
基肥無窒素栽培を復活させたいとのことです。