秋田県の深層稲作

 


稲作の追肥には、側条施肥と深層施肥と言う方法があるが、

深層追肥の場合、肥料の持ちが長期間になり、

台風などの被害を免れられるのが特徴である。

秋田県雄勝郡でこの方法を取り入れた稲作農家をご紹介しよう。

次年度の稲作の準備の段階で、深堀用のスーパーディスクを購入し、

それまでは、3センチほどしか掘り起こさなかったのだが、

このときには、25センチほどまで掘り起こしたという。

そこへ、10アール当たりケイカル100キロ、溶リン40キロ、

石灰窒素20キロを入れておいたのである。

 

最初は、側条施肥、続いて、深層施肥を行ったのであるが、

その後の再度の深層追肥を行う間に、気温が不安定で、

昼夜の気温差が大きかったにも関わらず、

一般田より一週間も早く出穂が確認されたという。

これは、日本農業新聞に掲載されていた記事からの抜粋だ。

 

また、新潟大学の研究報告も興味がある。

ここでは、トドロキワセという品種を使って、増収を目的とした実験を行ったのであるが、

深層追肥の際の肥料を倍に増やす田んぼを設けて実験を試みると同時に、

玄米黒酢の散布を併用した場合の増収への効果を調べたのだ。

その結果は、もちろん、深層追肥と玄米黒酢散布の場合に一番効果が見られるという。

 

さらに、追肥区では、窒素蓄積量が少なく、後期までは窒素の吸収が持続しないことが分かった。
玄米黒酢を深層追肥の際に、イネに葉面散布することで、

窒素からの害を免れながら、増収がさらに高まることが分かったのである