赤米は古代米の中でも黒米と並んで有名な米の品種です。
その種皮にタンニンが含まれているために外見は赤く見え、赤飯の元になったという説もあります。

日本で最も古い赤米の記述は飛鳥時代の文献から見られ、続いて藤原京、平安京から出土した木簡からも赤米の名前が見られました。

記述自体は飛鳥時代のものが最古ですが、実際には水耕耕作が始まった弥生時代から白米と共に生産されていたのではないかといわれています。
しかし、確かな証拠は見つかっていません。

一般的に赤米は古代米というイメージが強いため、白米よりも赤米の方が古くから作られていたと思われがちですが、実際には白米と赤米、どちらが先に日本に伝来したのか確かめる資料は発見されていません。

白米もその歴史は古く、食感や味が赤米よりも勝ることから作り続けられ、食感の悪い赤米は後に作られなくなっていったという歴史があるようです。
実際、明治以降、赤米は下等米という扱いを受け、昭和までにはほとんど作られなくなりましたが、一部の神社でのみ神事用に栽培され続けました。
このことから赤米は古代、白米よりも尊いものとして神聖視されていたという説もありますが、これも確かな証拠となる文献は発見されていません。

白米の味と食感の良さのために昭和を迎えるまでにほぼ撲滅状態にあった赤米ですが、その栄養素は白米とは異なり、ポリフェノールの一種であるタンニンを含んでいることから近年では再びさかんに栽培されるようになりつつあります。